岡田@半夏生

汲まぬ井を娘のぞくな半夏生
               言水 
 
2022年7月2日は「半夏生」です。梅雨も明け、夏本番を迎える今日、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回のテーマは七大戦ということで、七大戦は九州大学陸上部にとって一つの節目となる重要な大会でしょう。その大きな舞台に向け、半夏生の意の通り、着実と淡々と準備を行うべく、また七大戦に向けた自分への自戒を込め、上記の語句を引用させていただきました。前回執筆者に句を読めと無茶ぶりをされましたので、一応、句を引用するという形で収めさせていただきます(句自体には然して意味はありません)。
話は続き、「半夏生」とは何ぞやと思われている方もいると思いますので、少し説明を付けます。既知の方、興味ない方は二段落後まで飛ばしてください。「半夏生」とは、二十四節気の夏至をさらに三つに分けた七十二候の中の雑節の一つであり、夏至から11日を数えます。初夏は農家にとっての繁忙期であり、「半夏の後に農なし」「半夏半作」など、昔からの戒めも多くある通り、半夏生より後に田植えをすると、秋の収穫量が激減してしまうといわれ、その日までには田植えを終えておきなさい、という農業において重要な節目でした。
これを自分なりに換言しますと、稲の収穫が七大戦、田植えが練習といった感じでしょう。七大戦に向け、自分の身体を追い込み、大きな実(結果)がなるために重要な時期が「今」だと思われます。先述にあるように「自戒」と書きましたが、現段階での自分の実力及び準備不足が嘆かれます。
閑話休題、「半夏生」を枕として、今回のテーマに移りましょう。
ブログを書くと、いつも変な入りになるため、自己紹介を忘れてしまいます。3年の岡田です。前任の執筆者の栗原さんによると、法学しか特徴がないようです。陸上でも印象を残せるよう頑張りますね…
 
〔この1年間の振り返り〕
 昨年は個人としては初めての七大戦、九大としては二年ぶりのものとなり、士気奮闘の緊張感と感動溢れる大会となりました。その一方で、個人的には不甲斐ない結果に終わり、悔しかったことも記憶に新しいです。その後は、二か月間短距離へ参加し、早めの冬季練習に入ることになりました。冬季は継続的に充実した練習を積むことができ、それは結果としても顕著に現れ、3月(三段跳)、4月(走幅跳)の初戦ではUBでのスタートを迎えることができました。と、ここまでは順風満帆なシーズンとなりそうですが、問題は5月からです。僕にとっての長い長い梅雨がやってきたようです。怪我等の明確な理由がないのがまた懊悩をもたらす原因だったのでしょう。陸上と他とのバランスをとることができず、練習をおざなりにしたがあまり、次第に、陸上だけでなく様々な面で調整が嚙み合わず、6月いっぱい(現在)まで、この様相は継続しております。
 
〔七大戦への意気込み〕
 さて、「半夏生」の意を全く体現できていない僕ですが、かといって、七大戦へのやる気を削がれたわけではありません。やはりこの大会は、個人としてもチームとしても現在の今後の一つの指標として重要な意義を持っています。
 一点吐露させていただきますと、ブログ執筆時には自分が七大戦にどの種目で出場できるのかといったことが出場枠の関係上、決定しておりません(走幅跳に関しては激戦です)ので、意気込みといっても現実味のないものとなっています。出場するのか不明確ではありますが、これだけは言える!というのは、陸上は最後まで何が起こるかわからない、絶対なんてないということです。今年は、梅雨も異例の早さで明け、場所によっては既に40℃越えるといった誰にも予測できないような事態が起こっております。試合としての意気込みは出場未定の現時点では、いつも通り淡々と自分ができることをこなしていくのみかなと思っております。また、チームとしても一つの転換点となりますので、4年生は勿論のこと、後輩からも吸収できることは、全て貪欲に奪い取るくらいの精神で、貴重な一年に一度の機会を後悔のないよう迎えていければと思います。
今年も今年とて不安満載の七大戦となりそうですが、淡々と今できることを怠らず、仙台に九大の「青嵐」を吹かせましょう。
 
次回は、昨年の棒高跳の覇者、藤虎康です。多忙な彼ですが、部活で関わる機会が少ないからこそ、彼なりの思いが多々あることでしょう。僕としての藤くんへの思いは、一年ぶりに飲みに行きましょう!ということを伝えておきます。それでは、よろしくお願いします。
 
 

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