川野賀@陸上は本気でやるほどおもしろい

先日、九州大学大学院総合理工学府 修士課程一般選抜 口述試験という割とカッコいい名前の試験を受けてきました、どうもパート長の川野賀です。試験内容は始まってもない研究のプレゼンと面接でした。プレゼンは何人もの教授陣からボコボコにされ、わからない質問には「自分の不勉強のため、今後の課題かなと思います」という必殺技を繰り出しました。トラウマ。面接では他の受験生がどのような研究をしたいのかという高尚な熱意を伝えている中、僕だけ「担当教員の先生の人柄と研究に対する姿勢に惹かれ、"絶対に"この研究室で研究したいと思いました!」という情に訴える作戦で突っ込みました。これは確実に落ちた、、、と思いかなりメンタルにもきていたのですがなぜか合格。どうやらただのメンタル耐久試験だった模様。冗談はさておきこの試験に受かったおかげで七大戦1週間後の院試はありがたいことに回避です。思う存分、七大戦に臨めます。これはデカい。

さて、七大戦。あっという間だったような、長かったような。2年前の京都、そして昨年の仙台。ほんとに昨日のことのように思い出せますし遠い昔のようにも思えます。これまでを振り返って色々と書きます。パート長ですし最後ですからね。なんでも書いていいですからね。特にこの一年間が濃すぎて長くなりました。少々お付き合いください。

中学

僕が陸上を始めたのは中学生からでした。仲のいい友達が入るからといういたって普通の理由です。特に足が速い訳でもありませんでしたが走幅跳はほどほどに得意で県大会で一回だけ決勝に残れました。結局そこで負けてしまいましたが、、、短距離男子は真面目に練習に来ていたのが僕含め6人いました。仲が良くて今でも連絡を取り合ったりしています。ですが実力的には僕が一番足が遅く、少し劣等感を感じていました。最後の県総体では僕以外がリレー、個人で入賞。本格的に味わった初めての挫折だったかもしれません。そして僕含めて5人が同じ高校へ進学しました。とにかく陸上部のみんなで練習したり遊んだりするのが楽しくて部活を続けていました。

高校

高一の頃、走幅跳が伸び悩み三段跳一本に絞りました。しかしその三段もすぐ伸び悩み、ハードルに挑戦したりしました。実力があり、中国大会、インハイを狙おうとしている先輩や同期、顧問の先生との温度差を常に感じていたことを覚えています。しかし、大好きだった一つ上の先輩達が県総体で散って涙を流しながら引退していくのをみて、なぜか僕にもスイッチが入りました。同期のみんなが中国、インハイにいくのなら自分もいってやろうと唯一勝機のあった三段跳をかなり頑張りました。結果的に3年の県総体でベストを昨年よりも1m以上伸ばし、5位。忘れられない大会になりました。一方同期のみんなはマイルで惜しくも7位。個人では僕と4パーの同期と長距離の同期が中国へ。もうみんなと部活できんなら意味ねぇじゃんとなり、気持ちも切れ、中国大会は見事爆死。特に未練もなく陸上を引退しました。中学と同じでとにかく、みんなといる時間が楽しかったです。

大学

カバディサークルと適当なボランティアサークルに入ろうとしていましたがコロナもありなんやかんや入らず(1年時の時のブログ参照)。ぼっちで暇だったので9月にようやく陸上部の見学へ。爽やかすぎる先輩に戸惑いながら、流されるままに陸上部へ入りました。その後は順風満帆とはほど遠く、棒高跳びに挑戦しようとして中途半端なままで怒られたり、CSの4パーで転倒したり、1年間で3ファーを4回したり(2年時のブログ参照)、冬季に調子乗って全力疾走して肉離れしたり、仙台の七大戦前に岡田と喧嘩したり、、、色々なやらかしをしながらなんだかんだ3年生ではパート長になってしまいました。僕がパート長をすることになった時、先輩方にほんまにのががパート長で大丈夫か?と数々の心配をかけながらもなんとか1年間頑張ることができました。

とりあえず振り返りはこの辺で。各学年にメッセージを残したいと思います。

1年生

人数はこれまでに無いほど多く、まとめられるだろうか、、と心配していましたが全くそんなことはなく、本当にいい子達ばかりで自分が一年生の頃はこんなに周りが見えていただろうかとすごく感服しています。真面目に謙虚に練習にコツコツと取り組んでいる君たちの成長がとても楽しみです。ただ、時にはサボるということも大事です。今後、色々な困難が待ち受けていると思います。心に余裕を持ちながら、ちょっときついなと思ったら少し休んで。大学生活、陸上を楽しんでください。短い期間でしたが楽しかったです。ありがとう。

2年生

本当に成長しました。昨年と見違えるほどです。陸上に対して真摯に取り組んでいて、自主練だったり貪欲に頑張っているところは本当に尊敬します。

最初と比べると人数も減ってしまいましたね。これは僕の責任でもあります。ごめんなさい。それぞれが違う方向を向いて陸上部から離れるという選択をしても君たちの仲の良さ、横のつながりは強靭なものだと思います。ぜひ大切に。

これからは支えてもらう側から支える側としての役割も果たしていかなければなりません。後輩、先輩と一緒に頑張って。応援しています。全部終わったら飲みに行こう。

マルさん

陸上部に入ってくれてありがとう!最初は時間のある時に遊びに来てくれたらいいなと思っていたのに毎回練習に来て、久留米にまで応援に来てくれて、、最高のフィールドパートの仲間です。一緒に練習できて楽しかった!ありがとう!

3年生

本当にこの1年間助けられました。フィールドが大変な時、一緒に悩んでくれてありがとう。4年生の参加率が少ない分、君たちが練習に来てくれるだけでどれほど心強かったことか。感謝してもしきれません。これからの1年間、とても不安に感じていることと思います。だけど大丈夫。なんとかなります。人望のある君たちだからこそ、苦しい時は周りの人が助けてくれます。周りを頼りながら、みんなで乗り切って、一年後大きな何かを得られるように。僕もいつでも力になります。困ったらいつでも連絡してください。飲みに行きましょう。

4年生

みんなには感謝しかありません、、、といえば嘘になりますね笑笑。部活に来い、おまえら。いやまぁ忙しいのはしょうがないですよ、本当に。でもぼくはとても寂しかったです。反省してください笑。

僕たちの代は部活以外に頑張ることがあり、部活は二の次。それぞれがそれぞれの頑張りたいことを尊重するというような代でしたね。その頑張りたいことが大きかった故に苦しむことも多々あったと思います。それでも、コロナの大変な時期に入った最初のメンバーが最後まで部活を続けようとしたことは本当にすごいことだなぁと思います。なんだかんだ自分たちができる限り陸上に対して本気で向き合えたと思いますよ。後輩達に残せたものは少ないかもしれないけど、最後の七大戦で藤の分もかっこいい背中を見せようや。

さてこの1年間、本当に色々なことがありました。昨年、一つ上の先輩達が引退した時、正直とても不安でした。一個上の代は集団として最高でした。僕らがああなれるのかといえば絶対なれないし、前パート長と自分を比べても人望も実力も程遠くて。それでもやるしかないから、腹をくくって自分なりの引っ張り方をしようとし試行錯誤しました。冬季はそれぞれが色んな思いを抱えながら、衝突し、雰囲気が悪くなってしまいました。それぞれ忙しかったりして部活への参加人数もかなり少ない時期もありました。色んな先輩や同期から心配されました。正直部活に行くのがきついときもありました。義務感だけで行っている自分が嫌になるときもあったし、全部放り出してもいいかとたびたび思うことだってありました。それでもなんとかしようとしたのはこれまで先輩方が作ってきたフィールドパートが大好きだったからだと思います。後輩たちにはたくさん支えてもらいました。本当にありがとう。こんな状況になっていたからこそ、もっとみんなと向き合おうと思えました。たくさん話をしようと周りに気を配るようにしました。もちろん、全部うまくいったわけじゃありません。もっと話を聞いてあげればよかったなって思うこともあるし、変わってほしいなと思って言った事でも自分ももうちょっと考えるべきだったんじゃないかなってことだってたくさんあります。ごめんなさい。全部全部何とかしようとするのは僕にはとても難しかった。それでも、春に近づくにつれてだんだんと雰囲気も良くなってきて、以前のように部活に行くのが楽しみになりました。4月にはたくさんの一年生が入ってきてくれてにぎやかさが増しました。そんな楽しい時期もつかの間、また僕自身に限界が来始めました。キャンパスの移動と院試です。研究室の活動も本格化し、筑紫から部活に来る生活はなかなかきつく平日は遅れてくるのが当たり前になりました。そのため後輩にメニューをつくってもらったり、練習を引っ張ってもらったりすることも増えました。そんな中で迎えた春イン。どうにかこうにか保たせようと必死でしたが、いろいろなことが重なって精神的にもかなり限界でした。正直、これもう無理や、、、と思っていましたが大学から陸上を始めて十種に挑戦して最後までやり切ったり、大雨の中懸命にベストを出そうとしたり、学連で必死に競技運営を支えようとしたり、そんなフィールドパートのみんなの姿に心打たれました。大雨だったし、捻挫もしたけどそんなの関係ありませんでした。皆のおかげで出せたベストでした。その時完全燃焼してしまって、もういいかなとかも思ったけど部活に行って頑張っている皆の姿を見ると次第にもうちょっと頑張ろうと思えました。院試も近づいて、部活なんかしている場合じゃない!と思うことも多々あったけど、部活に行って皆の顔を見ると安心したし、あぁ来てよかったなって毎回思いました。

長々と振り返りましたが、本当にたくさんの人に支えてもらったんですよね。感謝しかないです。フィールドパートの先輩達、他パートの先輩や同期、そしてフィールドパートのみんな。ここまでやり切れたのはみんなのおかげです。最高の時間でした。本当にありがとうございました。

 さてようやく七大戦。目標としている先輩までは残り7cm。もう一人の大先輩までは残り38cm。そして二人が目標としていた記録まで残り91cmです。もういくらでも跳べますね。いけるところまで跳んでやりましょう。僕のこれまでをすべてぶつけます。1本目から手拍子求めますからね。みんな頼んだよ。

 最後に。初めての試合だったり、ベストを出そうと思ったりで緊張している人や試合に出られなくて悔しかったり、応援だけでいいのかなと悩んでいる人もいるかもしれません。どんな時でも楽しむということを忘れないで。陸上競技は楽しいものです。「陸上は本気でやるほどおもしろい」と言われています。競技も応援も本気で七大戦を楽しもうや。不安になったらスタンドや周りにいる仲間を見て。重圧も緊張も不安も全部力に変えてやろう。みんな本気で陸上に向き合ってきたんだからきっと大丈夫。全部上手くいく。やったろうや、フィールドパート。

声出すときは腹から出していけよ!!それじゃぁ、いきまぁぁぁぁす!!!

九州大学陸上競技部フィールドパート's Ownd

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