高橋@心の炎を灯せ
さて、遂に回ってきてしまったか。
フィールドパート長の高橋です。
有馬は何もかもお見通しです(笑)とても長い文章になってしまいましたが、みんなのヒントになればと思い魂を込めてます。最後まで頑張って読んで下さい!
みんなのブログをゆっくり読ませていただきました。後輩たちの言葉から、僕の意志をしっかり受け止めてくれているのが伝わってきました。ありがとう。
そして4年生は、文章一つ一つから色んな場面がたくさん思い出されます。庄野に関してはほんとごめんって感じです(笑)なんも配慮せずズバズバ言ってしまう僕が1年の頃からいました。口に出さずとも超負けず嫌いな庄野とバチバチに勝負し合ったセット走、懐かしすぎます。有馬の文章を読むと、根底で大事にしていることが一緒なんだと改めて思いながら、部活後夜まで駐輪場で語り合ったことを思い出しました。宮崎行った時も車でめっちゃ語ったなあ(笑)岩本さんはある時期、ずっと辛そうにしてたのを思い出します。それでも部活に残ってくれて、復帰後いきなり自己ベスト更新して(笑)困ったときは鋭いアドバイスをくれて。僕も助けられたことを思い出します。他にもたくさんあるけど、4年生のことを語り出すと止まらないのでこの辺しときます(笑)それくらい3人には助けられました。ありがとう。
さて、そろそろ本題に入りましょう。
自分の根底にある価値観については有馬が大体語ってくれました。なので僕は、具体的にみんなに大事にしてほしいなと思っていることを2つ語ります。庄野も岩本さんも、根底で大事にしているところは似ているので、3人の文章を読んでからこれを読むと分かりやすいです。聞いたことある話もあると思うけど、色々含蓄しているので最後までお付き合いくださいな!
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一つ目はチームについて。
幹部交代式でも言いましたが、僕はこの1年間、雰囲気と繋がりを大事にして一つのフィールドというチームを作ろうと心掛けてきました。端的に言うと、せっかく部活に所属してるんだから一人でやらずにチームで陸上したかったんです。
この考え方は僕の中に元々あるものですが、フィールドの先輩たちが培ってきたものとも繋がっています。僕が入ってきた時からこのパートは仲が良く、めちゃくちゃ飛び抜けた個性を持つ人たちばかりなのにまとまっていました。それはなぜかというと、それぞれの個性を否定せずに繋がりを大事にできる人が多かったからだと思います。それがいわゆる「フィールドらしさ」を形成していました。有馬も言っていましたが、僕もここから、人としてたくさん学ばせてもらいました。
しかし僕はただの馴れ合いの集団で陸上同好会をするのも嫌だったので、「フィールドらしさ」を大事にしつつ、お互いが競技者として高め合える空気を作りたいと思って色々やってきました。その答えが、「激アツな雰囲気、それを作る繋がり、繋がりつつも個々の色を活かす」ことです。これ元に方針を立てて、みんなの意見を集め、なるべく尊重してチームを作ってきました。今年は発揮する場こそなくなってしまいましたが、この雰囲気と繋がりというチームの土台は確かに形成できたと自負しています。
ただ、これは僕がパート長として一人で成し遂げたわけではありません。1年生から4年生まで、先輩たちと同じくめちゃめちゃクセの強い個性のかたまりのみんながいたからこそできた土台です。
僕は個性にはそれぞれに得意な役割があると考えています。パート長も右腕も、エースも兄ちゃん的存在も、それぞれの個性が良い方向に発揮してなされた役割だと思います。部活に中々これなくても気にかけてくれていたり、話すのが苦手でもそこにいるだけで嬉しかったり、場を盛り上げるのが得意だったり。わがままだからこそ自分の主張を伝えてくれたり、はたまた面倒見がよすぎたり。博多ビルの屋上にいったり、棒高跳び教だったり(笑)他にもたくさんありますが、みんなの個性すべてに助けられてきました。自ら立てた方向性である繋がりと個性に逆に自分が助けられていました。自分では欠点だと思っているところも、実は僕の役に立ってたなんてことはたくさんあると思います。みんなついてきてくれて、本当にありがとう。
これが「フィールドらしさ」をチームにしていく一つの答えだと思ってます。これからどんなチームを作っていくかはみんなの自由だし、悪いところはバンバン変えていってほしいです。それでもこの「フィールドらしさ」だけは残っていってくれると僕らも先輩たちも喜びます。
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二つ目は目標についてです。
「大きな目標」と「小さな目標」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。例えば、全カレに出場するという一番大きな目標があったとしたら、その大きな目標のためにまずはこの大会ではここまでの記録を出すとか、今日の練習はこれを習得しようだとか、「ゴールから逆算して日々目標を立てて徐々に大きな目標に近づいていく」という考え方です。
意識的だろうが無意識だろうが、みんな大体このような目標の立て方をしているのではないかと思います。そして普段は、「大きな目標」よりもまずは「小さな目標」に焦点をあて、日々練習に向かっているのでしょうか。
普段はこのように、「上を見上げるよりも足元をまずはしっかり固めていく」方が、空回りせずに練習の質を上げていきやすいと思います。しかし今はどうでしょう。このコロナ情勢下、日々練習していてもそれが何のためのものなのか分からなくなってきて、やる気がおきなくなってしまっている人が多いのでは。例えばやっと1ヶ月後に大会が決まったかと思いきやすぐに中止になってしまったり、やっと出れた大会でもイレギュラーな状況下で準備が足りずに記録が出なかったりしてモチベーションがなくなってしまってないですか。
それは日々、自分の今生きている時間に近い目標にまっすぐ向かっているからこそだと思います。真剣だからがっかりしてしまうんです。他人には見せなくても、たくさんそこに向けて色んな思いを込めて積み重ねたからこそ落胆してしまうのだと思います。でも今の情勢下、そうなってしまうのは仕方がないです。健康の方が大事です。だから発想を変えて、今は逆に「大きな目標」に焦点を当てていくことを提案します。
自分が大学4年生になった時に、どんな選手になっていたいのか。どんな記録を出したいのか。はたまた人間としてどんな成長を遂げていたいのか。自分が辿り着きたい最終地点である「大きな目標」を想像してみてほしいです。そしてその最終地点に向けての情熱を持ってほしい。心の炎を燃やしてほしい。そうすると、目下の大会が無くなろうがみんなに会えなかろうが、限られた環境下でできることをやろうとするはず。アスファルトでも走ろうと思えるし、家で補強しようと思えます。今年は来年のための、はたまた再来年のための一年なんだと思えるはずです。そう捉えられれば、コロナになんて負けません。桐生祥秀選手ら日本トップレベルの選手が初戦で好記録を連発していますが、それは今年がなくなっても来年のオリンピック、日本選手権、全カレなどといった目標があるからこそだろうなということです。
まずは一人一人が今一度自分自身と向き合い、どうなりたいのか考えてみて下さい。今の段階だと、まずはそこです、個人です。そういう情勢下です。その炎がつくきっかけになれるような存在がこの中から一人でも出てくれば次第にアツくなっていくはず。そしてその一人を孤独にさせないでほしい。みんなが何をしているのか、考えているのか、想像しようとすることを忘れなければチームはなくならない。つまり一つ目の「フィールドらしさ」と、二つ目の「心の炎」がうまく相互作用するのが大事なのではないか、ということです。
そして僕も、全カレ出場という「大きな目標」を持って、後1年頑張ります。その目標があるからこそ、目下の大会が無くなろうが気になりません。今度はパート長としてではなく一人の競技者として、みんなに熱を!
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以上、前フィールドパート長から最後のメッセージでした。
どうしても伝えたかったことをこの文章に込めました。けれどこれにただ従ってほしいと言っているわけではありません。
もう4年生はいません。みんな院に行くとはいえども(笑)もう現役としてフィールドパートを引っ張る4年生は誰一人としていません。これからフィールドを作っていくのはみんなです。他の誰かじゃない。一人一人の力がこのパートを作っていきます。僕のメッセージはあくまでそのヒントになれていれば嬉しいです。
それではまた。みんなの活躍がいつになるか分からないけど、ずっと楽しみにしてます。
P.S. 来年の七大オープンの幅はディフェンディングチャンピオンVS前パート長です。とくとごらんあれ!
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